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通信の「実際どうなのか」を、実測で。 記事の作り方

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eSIM対応スマホ機種一覧の見方 — 購入前に確認すること

「対応機種一覧に載っている」ことが何を意味するかは、一覧を出している会社によって違います。

目次
  1. 対応機種の案内はどこにあるか
  2. 一覧に載っていれば、どのサービスでも使えるわけではない
  3. 同じ機種名でも、販売された国・地域で仕様が違うことがある
  4. OSのバージョンも一覧とあわせて見る
  5. SIMロックがかかっていないかを確認する
  6. EIDの表示場所を確認しておく
  7. まとめ
  8. 参考にした公式情報

eSIMが使えるかどうかは、端末がeSIMに対応しているかだけでなく、SIMロックの有無や、端末がどの国・地域で販売されたものかにも左右されます。この記事では、どの機種がeSIMに対応しているかを独自にまとめることはしません。対応状況を確かめる手がかりは、通信事業者や端末メーカーが公開している案内です。その案内がどこにあり、どこに注意して読めばよいかを整理します。

eSIMを端末に追加する手順はeSIMの入れ方・使い方 初心者ガイド、申し込み前に確認したい項目の全体像は選び方チェックリストで扱っています。

対応機種の案内はどこにあるか

国内の通信事業者は、自社のeSIMや回線で使える機種を公式サイトで案内しています。ページの名前や載せ方は会社ごとに異なり、読み方の手がかりも少しずつ違います。

会社公式の案内読むときの手がかり
ドコモeSIMについて他社で購入した機種は動作保証なし
au動作確認端末一覧「SIMカード」欄に「eSIM」の記載
ソフトバンクeSIM 動作確認済み機種一覧契約前の確認を案内
ワイモバイルeSIM「OS」は動作確認時のバージョン
楽天モバイルご利用製品の対応状況確認他で購入した製品は動作保証の対象外
LINEMO動作確認端末独自調査の結果で保証はしない
povo対応機種・端末全機能の利用などは保証しない

auは、FAQで動作確認端末一覧の「SIMカード」欄に「eSIM」の記載があれば対応機種だと説明しており、同じFAQからUQ mobile版の一覧にも進めます。

端末メーカーの案内もあわせて見ておくと、全体像がつかみやすくなります。Appleは、iPhoneでeSIMを設定するのに必要なものとして、対象となるiPhoneと、eSIM対応の通信事業者またはグローバルサービスプロバイダを挙げています。各国でiPhone向けにeSIMを提供している通信事業者とサービスプロバイダを探せるページも用意されています。Googleは、Pixelのヘルプに「eSIM について」のページを設けています。

一覧に載っていれば、どのサービスでも使えるわけではない

通信事業者の一覧は、その会社のeSIMや回線で使えるかを案内したものです。一覧の周りにある注意書きを読むと、その一覧が何を約束していて、何を約束していないかがわかります。

  • 保証の範囲 — LINEMOは、動作確認端末の情報を独自に調査した結果とし、内容を保証するものではないとしています。povoも、すべての機能が利用できることなどは保証しないと明記しています。
  • どこで購入した端末か — ドコモは、ドコモ販売店以外や他社で購入した機種の利用について動作を保証しないとしています。楽天モバイルも、楽天モバイルで購入された製品以外は動作保証の対象外と案内しています。
  • 電波のつかみやすさ — povoは、利用エリアが端末の対応する通信方式や周波数によって異なるとしています。LINEMOは、ソフトバンクの主要な周波数に対応していない機種では、場所によって電波をつかみにくい場合があるとしています。

ある会社の一覧でeSIM対応とされている機種でも、別の会社のeSIMや海外旅行用のeSIMで同じように使えるとは限りません。海外旅行用のeSIMを申し込むときは、申し込み先が案内している対応機種の条件もあわせて確認してください。

Glocal eSIMは、電話アプリのキーボードに「*#06#」を入力するとEIDを含む端末情報が表示され、EIDの表示がなければeSIM非対応と案内しています。SIMロックが解除されていない端末に読み込むと、QRコードは再利用できないとも書かれています。

Glocal eSIMPR

60か国以上の国と地域に対応

【Glocal eSIM】

同じ機種名でも、販売された国・地域で仕様が違うことがある

二台のスマートフォンを手に持って見比べるイメージ

一覧にある機種名と同じ名前の端末でも、どこで販売されたものかによって、SIMの仕組みが違う場合があります。

  • iPhone — Appleは、中国本土・香港・マカオでは一部のモデルのiPhoneがnano-SIMカードを二枚使うデュアルSIMに対応しており、それには現地で購入したiPhoneが必要だとしています。また、中国本土ではeSIMに対応するiPhoneが一部のモデルに限られると案内しています。
  • Pixel — Googleは、米国では一部のPixelが物理SIMを使わず、eSIMのみを使うとしています。
  • 通信事業者の一覧 — 楽天モバイルは、楽天回線に対応した製品であっても海外で購入した場合は利用できない可能性があるとしています。LINEMOは、海外で販売された機種については検証していないとしています。

個人間の売買や輸入品など、どの国・地域向けに販売された端末かがわかりにくいものを検討するときは、購入前に販売元へ確認しておくと安心です。

OSのバージョンも一覧とあわせて見る

一覧に載っているOSのバージョンの意味も、会社によって説明が異なります。ワイモバイルは、一覧にある「OS」を動作確認時のOSバージョンと説明しています。楽天モバイルは、対応しているソフトウェアやOSのバージョンを確認できるようにしており、iPhoneについては、一定以上のiOSを搭載したうえでキャリア設定をアップデートすれば楽天回線のすべての機能を使えるようになると案内しています。

手元の端末や購入を考えている端末のOSが、一覧や案内に書かれたバージョンと比べてどうかを見ておくと、設定の段階で慌てずに済みます。

SIMロックがかかっていないかを確認する

SIMトレイを取り出したスマートフォンと南京錠を並べたイメージ

SIMロックは、通信事業者が、特定のSIMカードを差し込んだときにだけ動作するように端末を設定することです。総務省の資料では、SIMロックがかかった端末は、海外に渡航したときに現地のSIMに差し替えて使えないことが挙げられています。用語の意味は用語辞典でも紹介しています。

総務省は「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」の改正でSIMロックを原則禁止とし、一定の時期以降に新たに発売される携帯電話端末は、正当な理由がない限りSIMロックを設定せずに販売することを義務付けました。eSIMもこのガイドラインの対象に加えられ、端末にSIMロックが設定されているかを確認できる手段(オンラインや電話での問い合わせなど)を確保することも盛り込まれています。

一方で、ガイドラインには例外的にSIMロックの設定が必要と認められる場合の対応も定められており、改正より前に発売された端末は経過措置で対応するとされました。手元の端末や購入を考えている端末にSIMロックがないと決めつけず、次の方法で確かめておくと安心です。

  • iPhone — Appleによると、設定アプリで「一般」→「情報」の順にタップし、「SIMロック」の横に「SIMロックなし」と表示されていれば、SIMロックはかかっていません。SIMロックを解除できるのは契約先の通信事業者だけで、Appleは解除できないとされています。申請から手続きの完了まで数日かかることもあるため、出発や購入の直前ではなく、余裕をもって確認しておきましょう。Appleは、iPhoneのロックが解除されていれば、ほかの通信事業者が提供するeSIMも使えると案内しています。
  • Pixel — Googleは、SIMロックが設定されているかどうかは購入した地域によって異なり、携帯通信会社から購入した場合はSIMロックが設定されることがあるとしています。販売契約の終了前に解除したい場合は、携帯通信会社に問い合わせるよう案内しています。
  • 通信事業者の案内 — LINEMOはSIMロックが設定されている端末は解除が必要、ワイモバイルはSIMロックが解除されていない製品は利用できない、povoはau以外で販売された端末は解除が必要な場合がある、楽天モバイルはSIMフリーの製品でない場合は解除が必要、としています。

EIDの表示場所を確認しておく

EID(Embedded Identity Document)は、端末のID番号の一つです。Googleは、eSIMを使うにはスマートフォンにEID番号も必要で、新しいSIMをセットアップするときに携帯通信会社へEIDの提供が必要になる可能性があると説明しています。申し込みの途中で慌てないよう、表示場所を先に確認しておくと便利です。

  • iPhone — 設定アプリで「一般」→「情報」の順にタップし、必要に応じて下にスクロールするとEIDを確認できます(Appleの案内)。
  • Pixel — 設定アプリで[デバイス情報]→[SIM のステータス]の順にタップし、「EID」を探します(Googleの案内)。
  • そのほかの機種 — ソフトバンクは、EIDは端末本体の設定情報から確認でき、詳しくは端末の説明書を参照するよう案内しています。

トリファは、アプリでスマホがeSIMを使えるかを確認できると案内しています。一方で、個別の問い合わせでは、端末がeSIMに対応しているかどうかの確認は行っていないとされています。

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まとめ

  • eSIMの対応状況は、使いたいサービスを提供する会社や端末メーカーの公式の案内で確認します。一覧だけでなく、保証の範囲や購入した場所についての注意書きまで読むことが大切です。
  • ある会社の一覧でeSIM対応とされていても、別の会社や海外旅行用のeSIMで同じように使えるとは限りません。申し込み先の案内もあわせて確認してください。
  • 同じ機種名でも販売された国・地域で仕様が違うことがあります。OSのバージョンも一覧と見比べておきましょう。
  • SIMロックは原則禁止されていますが、例外や経過措置もあります。iPhoneは設定画面で、ほかの端末は通信事業者の案内に沿って有無を確認し、EIDの表示場所もあわせて把握しておくと安心です。

参考にした公式情報