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通信の「実際どうなのか」を、実測で。 記事の作り方

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東南アジア周遊のデータ通信の選び方

入国のたびに現地SIMを買うと、そのたびにその国の登録手続きをやり直すことになります。

目次
  1. 周遊旅行の通信手段は二通り
  2. 国ごとに現地SIMを買う場合の手続き
    1. シンガポール — パスポート登録のSIMは機能に制限がある
    2. マレーシア — 身分証明書の原本で登録する
    3. フィリピン — 登録を終えるまでSIMが開通しない
    4. インドネシア — SIMとは別に「端末」の登録がある
  3. 四か国の手続きを並べると
  4. 周遊ルートからデータ通信を選ぶ手順
  5. まとめ
  6. 参考にした公式情報

複数の国を続けて訪ねる旅行では、データ通信を「どの国で使えるか」だけでなく、「国境を越えた後にどう切り替えるか」まで考えておく必要があります。

この記事では、周遊旅行の通信手段を「日本で一つ用意して全行程を通す」か「国ごとに現地でSIMを買う」かの二通りに分け、後者を選んだときに何が求められるかを、シンガポール・マレーシア・フィリピン・インドネシアについて整理します。台湾・タイ・ベトナムの本人確認はアジア主要国の比較記事で扱っています。料金・容量・通信速度はプランや時期によって変わるため、ここでは取り上げません。

周遊旅行の通信手段は二通り

東南アジアの市場に果物が並ぶイメージ

  • 日本で一つ用意して全行程を通す — eSIM、海外WiFiルーター、契約中キャリアの国際ローミングは、出発前に日本で手配できます。三つの方式の違いは海外旅行のデータ通信 完全ガイドにまとめています。複数の国を回る場合は、訪れる国がすべて対象に含まれているかが最初の確認点です。
  • 国ごとに現地でSIMを買う — 入国した国で、その国の通信事業者のSIMを購入する方法です。SIMの登録ルールは国ごとに異なるため、国が変わるたびに、その国のやり方で書類の提示や登録を行うことになります。

どちらを選ぶかを決めるには、現地で買う場合に国ごとに何が必要になるかを知っておくと判断しやすくなります。

国ごとに現地SIMを買う場合の手続き

シンガポール — パスポート登録のSIMは機能に制限がある

シンガポールの通信事業者Singtelは、旅行者向けの「hi! Tourist」プランを、外国のパスポートを持つ人に限って販売しています。物理SIMはチャンギ空港を含む指定の場所で受け取る方式で、シンガポール国民以外は受け取りの際にパスポートの原本を提示します。Tourist eSIMのオンライン注文も案内されています。

気をつけたいのは、パスポートで登録したSIMの扱いです。同社の案内では、このプランに通話とSMSは含まれず、パスポートでの登録で使えるのはデータ通信の機能に限られるとされています。また、パスポートでの登録には有効期間が設けられ、それを超えて使い続けるには、Singpassまたはシンガポール発行の身分証明書による再登録が必要とされています。

マレーシア — 身分証明書の原本で登録する

マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)の案内では、プリペイドSIMの登録にあたって事業者が身分証明書の原本を確認するとされ、外国人の場合の対象書類はパスポート、就労許可証、学生証です。登録には原本を持参するよう求めています。

旅行者向けの商品もあります。CelcomDigiの「Tourist SIM」はマレーシア以外のパスポートを持つ訪問者が対象で、CelcomDigiの店舗と正規の販売パートナーで購入できると案内されています。Hotlinkの「Travel SIM」も、マレーシア国籍でない人はパスポートで本人確認を行うと案内しており、eSIMはHotlinkのアプリから申し込む手順が示されています。

フィリピン — 登録を終えるまでSIMが開通しない

フィリピンの通信事業者Smartの規約では、SIM登録法(SIM Registration Act)に基づく義務として、新しい加入者はSIMを登録することが開通の前提とされています。プリペイドSIMは使えない状態で販売され、登録手続きを終えてはじめて開通します。

同じ規約では、外国人はSIM登録ポータルからオンラインで登録フォームを提出するとされ、観光ビザで滞在する人が添付する書類として次の三つが挙げられています。

  • パスポート
  • フィリピン国内の住所を証明するもの
  • 自国への帰りのチケット、またはフィリピンを出国する日時がわかるその他のチケット

また、観光ビザの外国人が登録したSIMは一時的な有効期間を過ぎると自動的に停止され、延長したい場合は、期限が来る前に、承認されたビザの延長を示して同社の有人窓口で申請するとされています。住所の証明や出国のチケットは登録の段階で求められるため、現地でSIMを買う予定なら出発前に手元にそろえておくと安心です。Smart以外の事業者でSIMを買う場合は、その事業者の案内もあわせて確認してください。

トリファは、フィリピンのSIM登録法による本人登録について、自社のeSIMはフィリピンの通信事業者が発行するSIMではなく、データ通信専用で現地の電話番号も付かないため、この登録手続きは通常必要ないと案内しています。

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海外でアプリだけで通信を完結

インドネシア — SIMとは別に「端末」の登録がある

インドネシアでは、海外から持ち込んだスマートフォンなどの端末についてIMEI(端末ごとの識別番号)の登録制度があります。インドネシア税関(ングラ・ライ税関)の案内では、IMEI登録は、海外で入手した携帯電話やタブレットなどでインドネシアのSIMカードを使えるようにするためのものとされています。

一方で、滞在中に外国のSIMカードを使う乗客(インバウンドローミング)はIMEI登録が不要とされています。滞在期間が一定以内の外国人旅行者がインドネシアの通信網を使いたい場合は、通信事業者の店舗でIMEIを登録できると案内されており、インドネシア政府(Komdigi)のお知らせでも、外国人旅行者のIMEI登録は各通信事業者の店舗で受け付けていると説明されています。

現地のSIMに入れ替えるなら、SIMの購入とは別に端末側の手続きも旅程に組み込んでおく必要があります。SIMそのものを登録するときの書類は、この記事では公式の案内を確認できなかったため扱っていません。購入する通信事業者の案内で確認してください。

四か国の手続きを並べると

現地の通信事業者のSIMを現地で使う場合に、事前に必要になる手続きをまとめました。

国現地SIMの前に気をつけたい点案内元
シンガポールパスポートで登録データのみ・継続は再登録Singtel
マレーシア身分証の原本で登録旅行者向けSIMありMCMC・各社
フィリピンポータルで書類を提出登録で開通・期限後に停止Smart
インドネシア端末のIMEI登録外国のSIMのままなら不要税関・Komdigi

周遊ルートからデータ通信を選ぶ手順

島へ向かうフェリーの甲板に立つ旅行者のイメージ

  1. 回る国を順番に書き出す — 乗り継ぎで立ち寄る国も含めて、通信が必要になる国を洗い出します。
  2. 日本で一つ用意するなら、対象国の一覧と照らし合わせる — eSIM、WiFiルーター、国際ローミングのどれを選ぶ場合も、書き出した国がすべて含まれているかを申し込み前に確かめます。確認したい項目は選び方チェックリストにまとめています。
  3. 現地でSIMを買う国があれば、その国の書類を先にそろえる — フィリピンでSmartのSIMを使うならパスポートに加えて住所の証明と出国のチケット、マレーシアなら身分証明書の原本、シンガポールでSingtelの物理SIMを受け取るならパスポートの原本が必要です。
  4. インドネシアで現地SIMを使うなら、端末の登録も予定に入れる — SIMの購入とは別に、IMEI登録の手続きが必要になります。
  5. 出発の直前に最新の案内を見直す — 登録のルールや旅行者向け商品の条件は改定されることがあるため、各国の通信事業者や当局の案内をあらためて確認します。

Glocal eSIMの周遊プランは、「アジア周遊(3の国と地域)」の対象国・地域がインドネシア・シンガポール・マレーシア、「アジア周遊(5の国と地域)」の対象国・地域がカンボジア・タイ・フィリピン・ベトナム・ラオスと案内されています。

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グローバルWiFiは、シンガポールのページで、2か国以上へ渡航する人向けの周遊定額プランがあり、アジア周遊プランは韓国・中国・香港・シンガポールなどのアジア27か国で利用できると案内しています。対象国はプランの案内で確かめます。

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まとめ

  • 国ごとに現地SIMを買う周遊旅行では、入国のたびに、その国のルールに沿った登録手続きを行うことになります。
  • シンガポールではSingtelの案内で、パスポートで登録したSIMで使える機能が限られます。フィリピンではSmartの規約で、観光客の登録にパスポートのほか住所の証明と出国のチケットが求められます。インドネシアでは、現地SIMを使うために端末のIMEI登録があります。
  • 日本で一つ用意して全行程を通す場合は、訪れる国がすべて対象に含まれているかを申し込み前に確認してください。台湾・タイ・ベトナムを旅程に含める場合はアジア主要国の比較記事もあわせてご覧ください。

参考にした公式情報

訂正履歴

  • マレーシアの節で、CelcomDigi「Tourist SIM」の販売場所の記述を、同社FAQの現在の案内(CelcomDigiの店舗と正規の販売パートナー)に合わせて修正しました。