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台湾・タイ・ベトナム — アジア主要国のeSIM・WiFi比較
同じアジアの近場でも、現地でSIMを買うときに求められる書類は国ごとに違います。
目次
台湾・タイ・ベトナムは、日本から近く、短い日程でも訪れやすい渡航先です。データ通信の手段は、eSIM・海外WiFiルーターレンタル・国際ローミングの三つの方式に「現地でSIMを買う」を加えた四つが基本ですが、どこで準備するかによって必要な手続きが変わります。
この記事では三か国それぞれについて、現地の通信事業者が旅行者向けに何を用意しているか、現地でSIMを買うときにどんな本人確認が求められるかを、通信事業者と政府の公式情報をもとに整理します。料金や容量は時期やプランによって変わるため、ここでは扱いません。
出発前に準備するか、現地で買うか
準備するタイミングで分けると、選択肢は大きく二つです。
- 出発前に日本で準備する — eSIMの購入と設定、海外WiFiルーターの予約、契約中キャリアの国際ローミングの確認は、どれも日本にいるうちに済ませられます。現地に着いた時点で通信できる状態をつくりやすいのが利点です。
- 現地に着いてからSIMを買う — 空港や街中の店舗で、現地の通信事業者のSIMを購入する方法です。後で説明するとおり、三か国とも購入時にパスポートによる本人確認があり、窓口での手続きが前提になります。
どちらが合うかは、到着直後から地図や配車アプリを使いたいか、窓口に並ぶ時間を旅程に取れるかで変わります。
台湾 — パスポートに加えて「第二の身分証明」が要る

台湾の通信事業者である中華電信は、空港のカウンターや台湾各地のサービス拠点で旅行者向けのプリペイドSIMを提供しており、eSIMの商品も案内しています。
現地で中華電信のプリペイドカードを申し込む場合、外国人は種類の異なる書類を二つ提示します。
- 第一証件 — パスポート(台湾の居留証を持っている人はそれでも可)
- 第二証件 — ビザ(入台証)、ビザ免除のスタンプ、運転免許証、搭乗券など。短期のプリペイドカードを新たに申し込む外国人は、写真・氏名・生年月日が載った自国の公的な証明書でもよいとされています。
パスポートだけで足りると考えて窓口に行くと、手続きが進まないことがあります。到着時の搭乗券を捨てずに持っておく、運転免許証を持参するなど、第二の書類を用意しておくと安心です。
出発前に日本で準備する方法のひとつとして、トリファの台湾向けeSIMは実名登録が必須で、登録を済ませないと現地の回線につながらないと案内されています。登録に必要なのはパスポートの写真だけで、日本にいるうちに済ませておけば到着後すぐ使えるとされています。
タイ — 現地のSIMはパスポートでの登録が前提

タイの通信事業者Trueは、旅行者向けに「Tourist SIM」と「Tourist eSIM」を用意し、タイ各地のTrue dtacのサービスセンターや空港、オンラインストアで購入できると案内しています。同社の案内では、SIMはタイの通信規制当局であるNBTCの規則に従い、有効なパスポートで登録する必要があるとされています。AISも旅行者向けのプランを案内しています。
現地で購入する予定なら、有効なパスポートを取り出しやすいところに入れてから店頭に向かうと手続きがスムーズです。
ベトナム — 加入者登録に使う書類が政令で決まっている

ベトナムでは、携帯電話の加入者情報を登録するときに使える書類が政令で定められています。外国人は、入国ビザまたはビザ免除で認められた滞在期間に照らしてベトナムで有効なパスポート、または法令に基づく電子識別アカウントを用いるとされています。
加入者情報の認証については、外国籍の加入者を対象にした条項を含む新しい通達も出されており、手続きの細部は変わることがあります。現地でSIMを買うつもりなら、渡航の直前に通信事業者の案内をあらためて確認してください。
三か国の比較
現地の通信事業者のSIMを現地で買う場合の違いを、各社・政府の公式案内をもとにまとめました。
| 国 | 本人確認 | 旅行者向け商品の例 | 購入場所の例 |
|---|---|---|---|
| 台湾 | パスポート+第二証件 | 中華電信のSIM・eSIM | 空港・サービス拠点 |
| タイ | パスポートで登録 | True Tourist SIM・eSIM | 空港・店舗・Web |
| ベトナム | パスポートなどで登録 | 各社の案内を確認 | 各社の案内を確認 |
旅程に合わせた考え方
- 到着してすぐ移動したい — 空港でSIMの窓口に並ぶ時間を省きたいなら、出発前に日本でeSIMやWiFiルーターを準備しておく方法が向いています。
- 三か国のうち複数を続けて回る — 国ごとに現地のSIMを買うと、そのたびに本人確認の手続きが発生します。出発前に準備する場合も、回る国がすべて対象に含まれているかを申し込みの段階で確かめてください。
- 現地のSIMを使いたい — 台湾なら第二の身分証明、タイとベトナムならパスポートの提示を前提に、窓口で手続きする時間を旅程に組み込んでおくと慌てずに済みます。
Glocal eSIMの周遊プランは、タイとベトナムが「アジア周遊(5の国と地域)」の対象国・地域に、台湾が「中華圏周遊」の対象国・地域に含まれると案内されています。
グローバルWiFiは、台湾とタイのどちらも現地の通信会社の回線を使用すると案内しています。現地ではWiFiルーターを受け取れず、日本国内の空港カウンター・宅配・コンビニのいずれかで受け取る形です。
まとめ
- 台湾・タイ・ベトナムのいずれも、現地の通信事業者のSIMを買うときはパスポートによる本人確認があり、台湾ではさらに第二の身分証明を求められます。
- 窓口での手続きを避けたい場合は、eSIM・海外WiFiルーター・国際ローミングといった、出発前に日本で準備できる方法が選択肢になります。
- 本人確認のルールは改定されることがあります。渡航前に、各国の通信事業者の最新の案内を確認してください。