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アメリカ旅行のeSIM・WiFi比較 — 国際ローミング・現地プリペイド・出発前の準備
同じアメリカ向けでも、申し込みが要るか、どこで開通できるかは、方式と会社ごとに違います。
目次
アメリカでスマホのデータ通信を使う方法は、eSIM・海外WiFiルーターレンタル・国際ローミングの三つの方式に「米国の通信事業者のプリペイドを使う」を加えた四つが基本です。
方式ごとの仕組みはガイド記事にまとめているので、この記事ではアメリカに行く場合に絞って、日本の大手キャリアが用意しているサービスの名前と使い始めの手順、米国の通信事業者のプリペイドeSIMの条件、端末で確かめておきたい点を、各社の公式情報をもとに整理します。料金やデータ容量は時期やプランによって変わるため、ここでは扱いません。
日本のキャリアの国際ローミング — 申し込みが要るかは会社ごとに違う

いつもの電話番号のまま使える国際ローミングは、キャリアによってサービス名も、事前に済ませておく手続きも異なります。
ドコモ
ドコモの海外データ定額には「世界そのままギガ」と「世界ギガし放題」があります。
- 世界そのままギガ — 日本で契約しているプランのデータ量を海外でも使えるサービスです。申し込みが必要で、申し込んだ後に利用予約をするか、渡航先で利用開始操作をします。
- 世界ギガし放題 — 申し込みは不要と案内されています。対象国・地域の一覧には「アメリカ(本土)」「アラスカ」「ハワイ」が載っています。データ通信を終えるときは、手動でデータローミング設定をオフにする必要があります。
以前の「海外パケ・ホーダイ」は「世界ギガし放題」に、「パケットパック海外オプション」は「世界そのままギガ」に名称が変わっています。また「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ahamo」などの料金プランでは、渡航先でデータローミング設定をオンにするだけで使え、上の二つを申し込む必要はないとされています。世界そのままギガや、これらの料金プランでアメリカが対象になるかは、渡航前にドコモの対応エリアの案内で確かめてください。
au
auの「au海外放題」は、いつものスマートフォンをそのまま海外で使える海外データローミングサービスです。専用アプリで日本国内から事前に予約する「予約割」と、予約なしで使う方法があります。予約割はサービス提供対象のすべての国・地域で利用でき、適用される料金の区分は渡航先によって分かれています。アメリカ(本土・アラスカ)とハワイは、韓国などとともに、対象の国・地域が限定されたほうの区分に含まれています。
使い始めは、「au海外放題」アプリをダウンロードして予約し、モバイルデータとデータローミングをオンにする流れで案内されています。なお、渡航先やデータチャージへの加入状況によって、au海外放題と「海外ダブル定額」のどちらの料金が適用されるかが変わります。以前の「世界データ定額」は、auでは受付を終了しています。
ソフトバンク
ソフトバンクには、アメリカ向けの「アメリカ放題」があります。使えるエリアはアメリカ本土・アラスカ・ハワイ・プエルトリコ・バージン諸島(アメリカ領)で、グアムとサイパンは対象外です(こちらでは「海外あんしん定額」が案内されています)。
- 渡航前に、My SoftBankの「オプションサービス」欄で「世界対応ケータイ」に加入しているかを確認し、なければ申し込みます。
- 現地に着いてソフトバンクからSMSが届くと、アメリカ放題が自動的に適用されます。
- 使えるのは、世界対応ケータイに対応している機種です。接続するアメリカの通信事業者は、ソフトバンクが選ぶ場合があります。
なお「海外パケットし放題」は提供終了が予告されており、終了日以降は条件を満たす人が「海外あんしん定額」を使えると案内されています。
楽天モバイル
楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)」は、Rakuten最強プランの料金の支払いだけで、対応エリアでデータ通信を利用できると案内されています。対応エリア・料金のページには、アメリカ(本土)・アラスカ・ハワイなどの地域が載っています。
オプションサービスへの加入は利用の条件に含まれず、端末の「データローミング」をオンにして使います。my 楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)」の設定は、初期状態でオンです。渡航の前には、日本で楽天モバイルのネットワークに接続しておくよう案内されています。使えるデータ量などの条件は、公式サイトで確認してください。
四社の比較
| キャリア | サービス | 申し込み | 確認しておくこと |
|---|---|---|---|
| ドコモ | 世界そのままギガ | 必要 | 利用予約か現地で開始 |
| ドコモ | 世界ギガし放題 | 不要 | 終了時に手動でオフ |
| au | au海外放題 | 予約割はアプリで予約 | データチャージ加入状況 |
| ソフトバンク | アメリカ放題 | 世界対応ケータイ加入 | 到着時のSMSで自動適用 |
| 楽天モバイル | 海外ローミング | オプション加入は不要 | データローミングをオン |
米国の通信事業者のプリペイドeSIM — 開通できる場所と端末の条件
アメリカの通信事業者も、訪問者や旅行者に向けたプリペイドのeSIMを案内しています。日本のキャリアの契約とは別に、現地の回線を追加する方法です。
- Verizon — プリペイドのeSIMについて「米国を訪れる人に向いている」とし、いつもの端末と電話番号を残したまま、滞在中だけVerizon Prepaidのプランを追加する使い方を紹介しています。ただし、eSIMの開通は米国内にいる間しかできず、My Verizonアプリが位置情報で米国内にいることを確認します。出発前に日本で開通を済ませておく使い方はできない点に注意が必要です。
- AT&T — 米国・メキシコ・カナダへの旅行者向けに「eSIM by AT&T」を案内しています。また、AT&Tのプリペイドで手持ちの端末を使う場合は、AT&Tのネットワークに対応していて、SIMロックが解除されていることが条件とされ、契約中の通信事業者に確認するよう案内しています。
購入時の手続きや、使えるデータ量、電話番号の有無などの条件は、商品によって異なる場合があります。申し込む前に、各社の最新の案内を確認してください。
トリファは、アメリカ向けのeSIMについて、出発前にアプリでeSIMの設定まで済ませておけると案内しています。データ通信専用のため、SMS認証など電話番号が必要なサービスには使えないとされています。
端末の確認ポイント — 3Gに頼る古い機種は使えない場合がある

どの方法を選ぶ場合も、端末がアメリカのネットワークで使えるかを先に確かめておくと安心です。
- 3Gの終了とVoLTE — auは、アメリカ(ハワイ・アラスカを含む)の通信事業者によるGSM/UMTS(3G)ネットワークのサービス終了に伴い、海外でのVoLTEローミングに対応していない機種では使えない場合があると案内しています。対応機種では、VoLTE設定をオンにするよう求めています。ソフトバンクのアメリカ放題のページにも、使えるネットワークの一つであるT-Mobile USAが3Gネットワークを閉鎖したことが書かれています。古い機種を持っていく場合は、契約中のキャリアの対応機種の案内で確認してください。
- eSIMに対応しているか — 日本で買うeSIMでも米国のプリペイドeSIMでも、端末がeSIMに対応していることが前提です。確かめ方と設定の流れは、eSIMの入れ方・使い方ガイドと選び方チェックリストにまとめています。
- SIMロック — 米国の通信事業者のプリペイドで手持ちの端末を使う場合、AT&TのようにSIMロックの解除を条件にしている例があります。出発前に、端末のSIMロックの状態を確認しておきましょう。
出発前に日本で準備する方法

日本でeSIMを購入して設定しておく方法や、海外WiFiルーターを予約しておく方法なら、出発前に準備を進められます。Verizonのプリペイドのように「米国内でしか開通できない」といった制約を避けたい場合の選択肢になります。
方式ごとの向き不向きは海外旅行のデータ通信 完全ガイドで、用語は用語辞典で確認できます。
Glocal eSIMは、料金表に「アメリカ周遊」があり、対象国・地域はアメリカ(ハワイ)、カナダ、メキシコと案内しています。
グローバルWiFiは、アメリカ現地の通信会社の回線を使用し、アメリカ本土のほぼ全域のエリアをカバーすると案内しています。
ZEUS WiFi for GLOBALは、ニューヨークやロサンゼルスなど、アメリカのほぼ全域で利用できると案内しています。山間部や離島などの一部の地域では、電波状況が不安定になる場合があるとも書かれています。
旅程に合わせた考え方
- いつもの電話番号でSMSを受け取りたい — 契約中のキャリアの国際ローミングが候補です。申し込みや事前の加入が要るかは会社ごとに違うので、上の比較表で確認してから出発してください。
- グアムやサイパンにも立ち寄る — サービスによって対象エリアの線引きが違います。たとえばソフトバンクのアメリカ放題は、グアムとサイパンを対象外としています。
- 米国のプリペイドeSIMを使いたい — Verizonのように開通が米国内に限られる場合があるため、到着後に設定する時間を見込んでおき、SIMロックの状態も出発前に確かめておくと慌てずに済みます。
- 古い機種をそのまま持っていく — 海外でのVoLTEローミングに対応しているかを、先に確認してください。
まとめ
- アメリカでの国際ローミングは、ドコモの世界そのままギガのように申し込みが必要なもの、ソフトバンクのアメリカ放題のように世界対応ケータイへの加入を確認しておけば現地到着時のSMSで適用されるもの、楽天モバイルのようにオプション加入を条件にしないものがあり、会社ごとに手順が違います。
- 米国の通信事業者のプリペイドeSIMは、開通できる場所(Verizonは米国内のみ)や、SIMロックの解除(AT&Tのプリペイド)といった条件を確認してから選びます。
- au・ソフトバンクの案内によると、アメリカの通信事業者による3Gの終了に伴い、海外でのVoLTEローミングに対応していない機種は使えない場合があります。
- サービスの名称や条件は変わることがあります(ドコモの名称変更、auの世界データ定額の受付終了、ソフトバンクの海外パケットし放題の終了予告など)。渡航前に、各社の最新の案内を確認してください。
参考にした公式情報
- NTTドコモ「世界そのままギガ」
- NTTドコモ「世界ギガし放題」
- NTTドコモ「世界ギガし放題 対象国・地域」
- NTTドコモ 報道発表「海外データ定額サービスをより使いやすくリニューアル」
- au「au海外放題」
- au「海外データ通信サービスの適用条件や特徴」
- au「海外の一部の国・地域でのGSMおよびUMTS終了に伴うご注意」
- KDDI ニュースルーム「au海外放題」開始の発表
- ソフトバンク「アメリカ放題」
- ソフトバンク「海外パケットし放題」
- 楽天モバイル「海外ローミング(データ通信)」
- 楽天モバイル「海外ローミング(データ通信)ご利用方法」
- 楽天モバイル「海外ローミング 対応エリア・料金」
- Verizon「eSIM Activation - Verizon Prepaid」(英語)
- AT&T「eSIM by AT&T for Travelers to the US, Mexico & Canada」(英語)
- AT&T「Bring Your Own Phone (BYOP) | AT&T Prepaid」(英語)
訂正履歴
- auの節で、「予約割」の対象を一部の国・地域に限られるとしていた記述を修正しました。予約割はサービス提供対象のすべての国・地域で利用でき、渡航先によって料金の区分が分かれます。