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通信の「実際どうなのか」を、実測で。 記事の作り方

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海外でテザリングを使うときの確認ポイント — 1人旅でPC・タブレットをつなぐ前に

テザリングは、スマートフォンの通信をPCやタブレットに分ける機能です。使えるかどうかは契約ごとに案内が分かれるため、出発前に確かめる順番を整理します。

記事内の料金は 2026年10月8日 時点で各社の公表情報を確認したものです。 最新の料金・提供条件は各社の公式サイトをご確認ください。

目次
  1. テザリングは「スマホの回線を分ける」仕組み
  2. 契約でテザリングが使えるか
    1. 旅行eSIMの場合
    2. 日本の通信会社の国際ローミングの場合
  3. スマートフォンの設定の場所
  4. PC・タブレットをつなぐとデータが増えやすい
  5. バッテリーは「提供側」が減りやすい
  6. テザリングで足りないときの選択肢
  7. 出発前のチェックリスト
  8. 参考にした公式情報

1人で海外へ行くとき、スマートフォンのほかにノートPCやタブレットを持っていき、現地で仕事や調べものをしたい場面があります。その通信手段のひとつが、スマートフォンの回線をPCやタブレットに分ける「テザリング」(iPhoneでは「インターネット共有」)です。この記事では、公式情報(2026年10月8日時点)をもとに、テザリングでPC・タブレットをつなぐ前に確認したい点を、契約・設定・データ消費・バッテリーの順に整理します。料金や通信速度の数値は、時期や渡航先、利用環境で変わるため扱いません。

家族やグループで端末が混ざる場合の考え方は家族旅行はeSIMかWiFiルーターか、方式そのものの違いは海外旅行のデータ通信 完全ガイドで扱いました。ここでは「1人旅で、PCやタブレットを使う」場合に絞ります。

列車のテーブルにノートパソコンとスマートフォンを置いたイメージ

テザリングは「スマホの回線を分ける」仕組み

Googleのヘルプは、スマートフォンのモバイルデータ接続を使って、別のスマートフォンやタブレット、パソコンをインターネットに接続できると説明しています。Appleも、インターネット共有はiPhoneやiPad(Wi-Fi + Cellular)のモバイルデータ通信接続を使い、ほかのデバイスが一時的にインターネット接続に使えるポータブルなWi-Fiネットワークを作る機能と案内しています。

つまり、PCやタブレットが使う通信は、スマートフォンに入れた回線のものです。WiFiルーターのレンタルのように専用の機器を持ち歩く必要はありませんが、そのぶん「その回線がテザリングを認めているか」「スマートフォンの電池と通信量をどれだけ使うか」が確認点になります。

観点テザリングWiFiレンタル
通信の元スマホの回線専用の機器
追加の持ち物なし機器と充電
先に確認回線のテザリング可否同時接続の台数

契約でテザリングが使えるか

最初に確かめるのは、使う回線がテザリングを認めているかどうかです。設定の操作よりも先に、ここで条件が分かれます。

旅行eSIMの場合

Glocal eSIMのよくある質問には、「テザリングは使えますか?」に対して「利用できます。」と答えています。トリファの解説では、基本的にすべてのプランがテザリングに対応し、アプリでプランを選ぶと購入内容の画面にテザリング対応の有無が表示されると案内されています。ただし同じ解説に、プランによって対応状況が異なるため、購入前にアプリで確認が必要とも書かれています。

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【Glocal eSIM】

通信量の数え方も確認点です。トリファの解説では、テザリングのデータ消費は購入したプランのデータ容量から差し引かれ、テザリング専用のデータ枠はなく、スマホで直接通信するときと同じ容量を共有する仕組みと説明されています。Glocal eSIMは、無制限プランでも現地通信事業者のFair Usage Policyにより、短期間の大容量通信には速度制限または通信制限が行われる場合があるとしています。

日本の通信会社の国際ローミングの場合

普段使っている回線を海外でそのまま使う場合は、通信会社ごとの案内を見ます。

  • ドコモ — 海外でも、テザリング機能を使って他のスマートフォンやパソコンなどの機器をインターネットに接続でき、スマートフォンがWi-Fiルーターなどと同じような役割を果たすと案内しています。同じページに「海外テザリング対応機種一覧」へのリンクがあります。
  • au — au海外放題のデータを利用してテザリングができるとしています。auの契約では事前にテザリングオプションの申し込みが必要で、UQ mobileの契約では申込不要と案内されています。
  • ソフトバンク — 「海外あんしん定額」のページで、PC・タブレット等のサブ端末ともテザリングできるとしています。利用にはテザリングオプションへの加入が必要で、料金プランにより有料になると書かれています。

auの案内には、一部の国・地域では無線LAN(Wi-Fi)機能の使用が制限されることがあるため、渡航予定の国・地域の法規制などの条件を確認するという注意もあります。

AppleとGoogleも、通信事業者側の条件を挙げています。Appleは、インターネット共有を使うには通信事業者が対応している必要があり、追加料金がかかる場合があると案内しています。Googleは、携帯通信会社によってはテザリングに制限があったり追加料金が発生したりすることがあるため、契約先に確認することをすすめています。

スマートフォンの設定の場所

テザリングの入口は、iPhoneとAndroidで異なります。接続の方法はどちらも複数あります。

  • iPhone — Appleのガイドでは、「モバイル通信」から「“インターネット共有”を設定」をタップして設定します。提供側で「ほかの人の接続を許可」をオンにし、接続する側のWi-Fi一覧から提供側の名前を選んで、インターネット共有のWi-Fiパスワードを入力します。接続方法はWi-Fi・USB・Bluetoothの3つが案内されています。「“インターネット共有”を設定」が表示されない場合は、プランに追加する方法を契約先の通信事業者に問い合わせるよう書かれています。
  • Android — Googleのヘルプでは、画面を上から下にスワイプして「Wi-Fi アクセス ポイント」をタップします。表示されない場合は、編集アイコンからクイック設定に追加します。Wi-Fi・Bluetooth・USBのいずれかで共有でき、手順の一部はAndroid 14以上でのみ動作すると注記されています。MacパソコンではUSB経由でAndroidデバイスのテザリングを行えないことも明記されています。
  • PC・タブレット側 — Wi-Fiの一覧から、スマートフォン側の名前を選んでパスワードを入力します。Windowsなど、Apple製品以外のデバイスは、製造元の指示に従って接続します。

eSIMを入れて、日本の回線と2回線で使っている場合は、データ通信に使う回線の設定が要点です。Appleのガイドは、2つのSIMを使う設定のときは、モバイルデータ通信用に選択した回線が使われると説明しています。トリファの解説も、デュアルSIM構成ではデータ通信用にトリファの回線が選ばれているかを確認するよう案内しており、国内キャリアのままだとテザリングの通信もトリファ経由にならないと書いています。

PC・タブレットをつなぐとデータが増えやすい

スマートフォンだけで使うときと違い、PCやタブレットは裏側で通信するものが多くあります。

トリファの解説では、パソコンやタブレットをテザリングで接続すると、OSの自動アップデートやクラウドサービスの同期がバックグラウンドで動作するため、スマホ単体より消費が大きくなる傾向があるとされています。つなぐ前に、接続するデバイスの自動更新を一時的にオフにしておくことが案内されています。Glocal eSIMも、利用前に端末の自動アップデートやクラウド同期、写真・動画の自動バックアップをオフにすることをすすめています。

Appleは、Wi-Fi接続を必要とする一部のアプリや機能は、インターネット共有の使用中は使えない場合があるとして、iCloudバックアップの作成やiCloud写真ライブラリへのアップロードを例に挙げています。

Glocal eSIMは、FUPが適用される場合のある利用の例に「テザリングによる複数端末での大量利用」を挙げ、基準や制限内容は国・地域や現地通信事業者によって異なるとしています。PCやタブレットを何台もつなぐ場合は、この点も頭に入れておきます。

接続の相性の面では、Appleのトラブル対処に「互換性を優先」の設定が出てきます。オンにすると、インターネット共有に接続しているデバイスのインターネットのパフォーマンスとWi-Fiのセキュリティが低下する場合があると書かれているため、つながらないときに試す設定のひとつとして押さえておきます。

通信量の確認は、iPhoneなら「設定」の「モバイル通信」で見られます。Appleのガイドは、インターネット共有にはモバイルデータ通信が使われると説明しています。

バッテリーは「提供側」が減りやすい

テザリングでは、スマートフォンが電波を受けて、PCやタブレットに送り出す役割を担います。電池の持ちについては、公式情報にいくつかの工夫が書かれています。

  • 電源につなぐ — Googleのヘルプは、テザリング中にスマートフォンを電源に接続することをすすめています。
  • 使わないときはオフにする — Googleは、不要な場合にテザリング接続をオフにすること、接続されるデバイスがないときにアクセスポイントを自動でオフにする設定があればオンにすることを案内しています。Appleも、インターネット共有を使っていないときは、バッテリーを節約するために自動的に接続が解除されると説明しています。
  • 接続方式を選ぶ — トリファの解説では、Wi-Fiテザリングはバッテリー消費が多く、Bluetoothは少ない(バッテリー節約向き)と整理されています。バッテリー残量が少ないときやメールチェック程度の軽い利用であれば、Bluetooth経由を選ぶとバッテリーを節約できるとされています。同時に接続できる台数は、Wi-Fiが最大5台程度、Bluetoothが1台とされています。

また同じ解説には、テザリング中に接続が途切れる原因として、スマートフォンの省電力機能がテザリングを自動的にオフにしてしまうケースが最も多いという記載もあります。電池が心配なときほど省電力設定との兼ね合いに気をつけます。

ホテルの机で充電中のスマートフォンのイメージ

AppleのUSB接続に関する説明には、使っていないときはインターネット共有をオフにしておくことをお勧めするとあります。オフにしておかないと、スマートフォンをコンピュータに接続して充電するたびに、コンピュータがインターネット共有で接続してしまう可能性があるという趣旨の注意です。

テザリングで足りないときの選択肢

PCやタブレットを使う時間が長い、スマートフォンの電池を通信の中継に使いたくない、という場合は、専用機器を借りるWiFiレンタルが選択肢になります。グローバルWiFiの比較ページは、スマートフォンとは別にパソコンやタブレットを使う人には、複数台接続できる海外WiFiレンタルがおすすめと案内しています。

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机にポケットWiFiルーターとタブレット、パスポートを置いたイメージ

ただし、機器ならではの確認点もあります。グローバルWiFiは、スマホやPCとは別にWiFi機器を持ち運ぶ必要があること、WiFi機器の充電の持ち時間は約10時間が目安で毎晩の充電が必須であることを挙げています。同時に接続できる台数は、グローバルWiFiが機器1台につき最大5台まで、ZEUS WiFi for GLOBALが最大10台(推奨5台)、WiFiBOXが同時に5台までと案内しています。WiFiBOXは、お手持ちのスマホやPCからインターネットをするためのモバイルWi-Fiルーターを貸し出すサービスと説明しています。

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どちらが合うかは、PCを使う時間や荷物の量で変わります。テザリングは追加の機器が要らない代わりにスマートフォンの電池と通信量を共有し、WiFiレンタルは機器と充電の手間が増える代わりにスマートフォンの電池を使わずに済む、という整理です。

出発前のチェックリスト

  • 使う回線(旅行eSIM・日本の国際ローミング)が、テザリングを認めているかを公式の案内で確認する。
  • 通信会社のテザリングオプションが必要な契約かどうかを確認する。
  • 渡航先の国・地域でWi-Fi機能の使用に制限がないかを確認する。
  • スマートフォンの設定の入口(iPhoneは「インターネット共有」、Androidは「Wi-Fi アクセス ポイント」)を、日本にいるうちに一度開いておく。
  • 2回線を使う場合は、データ通信に使う回線が旅行用になっているかを確認する。
  • PC・タブレットのOS更新、クラウド同期、バックアップの自動実行を、現地でつなぐ前にオフにしておく。
  • 充電ケーブルとモバイルバッテリーなど、スマートフォンを電源につなげる手段を用意する。

各社のサービス内容や条件は変更されることがあります。申し込み前に、各公式サイトで最新の案内を確認してください。

参考にした公式情報