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海外でスマホを紛失・盗難したら — 回線停止の連絡先と、その後の通信手段
最初にするのは、回線を止める連絡です。端末を探す操作と警察への届け出は、そのあとに続けます。
記事内の料金は 2026年10月4日 時点で各社の公表情報を確認したものです。 最新の料金・提供条件は各社の公式サイトをご確認ください。
目次
海外でスマートフォンが手元から消えたとき、頭に浮かぶのは「どこで落としたか」かもしれません。ただ、携帯電話会社の案内を読むと、先に済ませたいのは回線を止める連絡です。この記事では、海外にいる間に取れる対応を、携帯電話会社・AppleとGoogle・外務省の公式情報をもとに、順番に整理します。
保険や補償の金額、現地の警察署の場所や手続きの細かい流れは、国や契約によって異なるため、ここでは扱いません。メニュー名や画面表示も、機種やOSのバージョンによって変わることがあります。
動き方の順番は次のとおりです。
- 回線を止める連絡を、契約している携帯電話会社に入れる
- 端末を探す機能で、位置の確認とロックを試す
- 現地の警察に届け出て、在外公館や保険・補償の窓口に相談する
- 旅行用eSIMを使っていたなら、提供元の再発行の扱いを確認する
- 代わりの通信手段を考える

まず回線を止める — 携帯電話会社の海外からの連絡先
ドコモ・au・ソフトバンクは、いずれも海外での紛失・盗難について、現地から速やかに連絡するよう案内しています。SIMは別の端末に差し替えて使えてしまうため、端末が見つかるかどうかとは別に、回線そのものを止める手続きが必要になるためです。
各社の案内
- ドコモ — 海外で使えない機種であっても、現地から速やかに連絡して利用中断の手続きをとるよう案内しています。ドコモUIMカードは、海外でドコモ以外のケータイに差し替えて利用できる場合があり、紛失・盗難のあとに発生した通話・通信料も本人の負担になるとされています。
- au — 海外でau携帯電話やau ICカードを盗難・紛失したら、速やかに連絡して通話停止の手続きをとるよう案内しています。国内専用タイプの端末でも、差し込まれているau ICカードを別の携帯電話に差し替えて使われる可能性があり、その場合の請求はau ICカードの電話番号に対して行われます。
- ソフトバンク — 海外で携帯電話やUSIMカードを盗難・紛失した場合は、ソフトバンク国際コールセンターに連絡するよう案内しています。USIMカードは別の携帯電話機に差し込んでも使えるため、携帯電話のタイプにかかわらず緊急停止の手続きが必要とされています。
海外からの連絡先
各社の公式ページに載っている連絡先は次のとおりです。電話番号は、渡航前にメモや紙に控えておくと、スマートフォンが手元にないときに役立ちます。
| 会社 | 海外からの連絡先 | 受付・通話料 |
|---|---|---|
| ドコモ | 81-3-6832-6600 | 24時間・日本語、ドコモのケータイから「+」発信で無料 |
| au | +81-3-6670-6944 | 24時間、通話料無料 |
| au | +81-3-6327-5005 | 日本時間10:00~19:00、有料 |
| ソフトバンク | +81-92-687-0025 | 24時間・無休、有料 |
表の内容は、各社の公式ページの記載に基づきます。
- ドコモ — ドコモのケータイからかける場合は「+」を表示させてダイヤルします(「+」は「0」を1秒以上長押し)。ダイヤル後は音声ガイダンスに従い、紛失・盗難は「1」を選びます。一般電話などからかける場合は、滞在国の国際電話アクセス番号に続けて同じ番号をダイヤルし、日本向け通話料がかかります。
- au — 公式の「海外利用に関するお問い合わせ」ページに、海外からの電話での問い合わせ先として二つの番号が載っています。一つめはau海外放題に関する問い合わせで、通話料無料・24時間受付とされており、一般電話からは有料です。二つめはその他に関する問い合わせです。通話停止の連絡にどちらの番号を使うかは、auの案内ページで確認してください。
- ソフトバンク — 「有料・ソフトバンク携帯電話からは無料」と案内されています。
連絡先や受付時間は変更されることがあります。出発前に、契約している会社の最新の案内を確認してください。MVNOや各社のサブブランドなど、上の三社以外と契約している場合は、その会社の案内を確認する必要があります。
事前にできる備え
三社とも、PINコードの設定をすすめています。ドコモは「オールロック」「ICカードロック」「PINコード設定」などの利用を、auは「PIN1コード」の設定を、ソフトバンクはUSIMカードのPINコードの利用を案内しています。なお、ドコモは、海外では「おまかせロック」と「ケータイお探しサービス」が使えないとしています。
端末を探す・ロックする — AppleとGoogleの機能
回線を止める連絡と並行して、端末を探す機能でロックをかけます。ただし、事前に機能がオンになっていたかどうかで、できることが変わります。
iPhone・iPad
Appleの案内では、盗まれた場合はできるだけ早くデバイスを紛失モードにするよう求めています。紛失モードにするとデバイスパスコードでロックされ、窃盗犯がデバイスにアクセスしたりApple Accountを変更したりするのを防げるとされています。
- 別のデバイスや、パソコンのブラウザで iCloud.com/find にアクセスし、「すべてのデバイス」で対象を選んで「紛失としてマーク」を選びます。
- 盗難の場合は、連絡先情報を含めないようAppleは案内しています。
- 「探す」からデバイスを削除しないよう案内されています。削除するとアクティベーションロックが解除され、窃盗犯がデバイスを消去して再販しやすくなるためです。
- 地図上で覚えのない場所に表示されても、自分で探しに行かず、警察に連絡するよう案内されています。
注意点として、紛失モードのデバイスは、電源が入っていてWi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されている場合にのみ、オンラインで表示されるとされています。さらに、盗まれる前に「探す」が有効になっていなかった場合は、紛失としてマークすることも、リモートで消去することもできません。
Android(Google Pixelなど)
Googleのヘルプでは、Find Hubを使って位置の確認・保護・データ消去ができると説明しています。別のAndroidスマートフォンやタブレットでFind Hubアプリを開くか、別のAndroidデバイスがなければブラウザからFind Hubにアクセスします。「紛失としてマーク」を選ぶと、PIN、パターン、またはパスワードでデバイスをロックできます。
保護やデータ消去をするには、デバイスの電源が入っている、モバイルデータまたはWi-Fiに接続している、Find Hubがオンになっている、といった状態が必要とされています。
また、Googleのヘルプには、携帯通信会社がデバイスを無効にするためにIMEI番号を利用することがあり、IMEI番号はスマートフォンの設定かFind Hubで確認できると書かれています。出発前に控えておくと、連絡の際に使える場合があります。
警察・在外公館・保険に相談する
Appleの案内でも、盗まれたときは警察に届け出るよう求めています。端末のシリアル番号の提示を求められる場合があるとされていて、デバイスが手元になくても、シリアル番号は調べることができると案内されています。auは、補償サービスの利用に、警察署や交番で作成する遺失届が必要と案内しています。補償や保険は、契約ごとに必要な書類が異なります。加入先に確認してください。
外務省の海外安全ホームページでは、在外公館(日本大使館・総領事館)が、現地警察や保険会社への連絡に際する助言・支援を行っていると案内されています。制約があってできないこともありますが、解決方法について相談に応じるとされています。
保険については、外務省が、海外旅行保険に加入していなかったために盗難被害などで多額の損害を被った日本人旅行者が数多くいると伝えています。保険の項目には「盗難や偶然の事故により携行品が損害を受けたとき」が挙がっており、詳しい内容は保険会社に問い合わせるよう案内されています。
旅行用eSIMを使っていた場合
日本の回線のほかに、旅行用のeSIMを端末に入れていた場合は、そのeSIMの扱いを提供元に確認します。eSIMは端末の中にあるため、端末と一緒に手元から離れます。提供元によって、再発行の扱いは異なります。
- Glocal eSIM — FAQでは、一度インストールしたeSIMプロファイルを削除してしまった場合について、再発行はできないので新しく申し込むよう案内しています。この項目は削除してしまったときのものです。端末の紛失そのものを扱う項目は、確認できていません。
- trifa — 公式のコラムによると、eSIMのプロファイルを端末から削除すると、同じQRコードでは再インストールできません。ただし、未開通(利用期限が表示されていない)のeSIMであれば、アプリから再発行できると案内されています(手数料あり)。すでに開通済み(利用期限が表示されている)のeSIMは再発行できないとされ、判断に迷うときは、アプリのチャットサポート(24時間対応の日本語)に相談するよう案内されています。これも削除後の再インストールについての記載です。
どちらも、端末を紛失したときにそのまま同じ扱いになるかは、公式の案内では確認できていません。使っていたeSIMの扱いは、提供元に問い合わせて確かめてください。
あわせて知っておきたいのは、ここで取り上げた二つのeSIMには電話番号がないことです。Glocal eSIMは「データ通信のみの回線で、電話番号の付与はございません」と案内しており、trifaも電話番号付きのプランは提供していないとしています。trifaは、そのeSIMはデータ通信専用でSMSを受信できないとも案内しています。SMSで認証コードを受け取るサービスは、日本の電話番号の回線が使えない間は、ログインできないことがあります。
代わりの通信手段を用意する
端末を失ったあとは、連絡や調べものに必要な通信手段を確保することが課題になります。新しい端末を手に入れたあと、あるいは同行者の端末を借りるときに、旅行用のeSIMを新たに申し込むという選択肢もあります。eSIMの入れ方はeSIMの入れ方・使い方 初心者ガイド、つながらないときの確認は海外でeSIMがつながらないときの確認ポイントにまとめています。
ここで取り上げている二つのeSIMは、次のようなサービスです。
申し込みの前に、使う端末がeSIMに対応しているか、SIMロックがかかっていないかを確認します。目安はeSIMの選び方チェックリストにあります。用語は海外データ通信 用語辞典で確認できます。

出発前に準備しておきたいこと
- 契約している携帯電話会社の海外からの連絡先を、スマートフォンの外(紙や別の端末)に控える。
- AppleデバイスやAndroidデバイスで、端末を探す機能(「探す」・Find Hub)をオンにしておく。
- PINコードやロックを設定する。ドコモは「オールロック」「ICカードロック」「PINコード設定」を、auは「PIN1コード」を、ソフトバンクはPINコードをそれぞれすすめています。
- 端末のシリアル番号やIMEI番号を控えておく。
- 旅行用eSIMの購入先の問い合わせ窓口を控える。

まとめ
- ドコモ・au・ソフトバンクは、海外での紛失・盗難について、現地から速やかに連絡して回線を止めるよう案内しています。SIMを別の端末に差し替えて使われる可能性があるためです。
- AppleとGoogleの端末を探す機能は、事前にオンになっていないと使えず、使えても端末の電源と通信接続が前提です。
- 警察への届け出と、在外公館や保険会社への相談は、外務省や各社の公式情報で案内されています。補償の請求に必要な書類は、契約ごとに加入先で確認します。
- 旅行用eSIMの再発行は提供元ごとに扱いが異なり、端末を紛失したときの取り扱いは、提供元への確認が必要です。
- 連絡先や案内の内容は変わることがあるため、出発前に最新の公式情報を確認してください。
参考にした公式情報
- NTTドコモ「WORLD WINGについてのお問い合わせ」
- au「海外お役立ち情報」
- au「海外利用に関するお問い合わせ」
- au「盗難・紛失でお困りのとき」
- ソフトバンク「紛失・盗難にあったとき」
- Apple「iPhoneやiPadが盗まれた場合」
- Apple「紛失したiPhoneやiPadを見つける方法」
- Google「紛失した Android デバイスの位置の特定、保護、データ消去を行う」
- 外務省 海外安全ホームページ「海外旅行を予定されている皆様へ」
- 外務省 海外安全ホームページ「海外旅行保険加入のおすすめ」
- Glocal eSIM「一度インストールしたeSIMプロファイルを削除してしまいました。」
- Glocal eSIM 公式ページ
- トリファ「トリファが繋がらない原因と対処法」
- トリファ「グアム旅行におすすめのeSIM」