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通信の「実際どうなのか」を、実測で。 記事の作り方

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日本の電話番号を残して旅行用eSIMでデータ通信 — 二つの回線の役割分担

旅行用eSIMには電話番号が付かない商品があるため、通話とSMSは日本の回線、データ通信は旅行用eSIMと、回線ごとに役割を決めておくと迷いません。

記事内の料金は 2026年10月18日 時点で各社の公表情報を確認したものです。 最新の料金・提供条件は各社の公式サイトをご確認ください。

目次
  1. 役割の決め方 — 日本の回線は電話とSMS、旅行用eSIMはデータ
  2. 二つの回線を入れられる端末か
  3. iPhoneで役割を割り当てる
    1. 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」は通話中のデータの扱いを決める
    2. iOS 26以降は、旅行用eSIMをオンにするとき役割を選ぶ
  4. Google Pixelで役割を割り当てる
  5. 日本の回線に届くもの、料金の対象になるもの
  6. 旅行用eSIMを選ぶ目線 — 役割分担に関わる違い
    1. トリファ
    2. Glocal eSIM
  7. 使い方別の考え方
  8. 出発前と帰国後の確認
  9. まとめ
  10. 参考にした公式情報

旅行用のeSIMを使うと、スマホには日本の回線と旅行用の回線が並んで入ります。トリファもGlocal eSIMも電話番号は付かない商品なので、日本の番号あての電話やSMSを旅行中も受けたいなら、日本の回線を残したまま、データ通信だけを旅行用eSIMにまかせる形になります。

この記事は、その「二つの回線の役割分担」に絞ります。どの端末で二つの回線を使えるか、端末でどの回線に何をさせるかの割り当て方、日本の回線側に何が届き、何が料金の対象になるかを、AppleとGoogleの公式案内、携帯電話会社の公式案内、旅行用eSIMの公式情報で整理します。日本の回線に残る料金を防ぐ設定は海外旅行で高額請求を防ぐスマホ設定、LINEの認証は海外旅行でLINEを使うときに確認したいこと、eSIMを入れる手順はeSIMの入れ方・使い方 初心者ガイドで詳しく扱っています。料金は契約や時期で変わるため、ここでは金額を扱いません。内容は公式サイトの情報(2026年10月18日時点)にもとづきます。

ホテルの机にスマートフォン、パスポート、ノートを並べたイメージ

役割の決め方 — 日本の回線は電話とSMS、旅行用eSIMはデータ

Appleの案内には、デュアルSIMの使い道として「海外に旅行した際に現地のデータプランを追加する」「音声通話プランとデータプランを別々にする」が挙げられています。旅行用eSIMにデータを任せ、日本の回線を電話とSMSに残す使い方は、この考え方にあたります。

旅行用eSIMの側は、次のように案内されています。

  • トリファ — 電話番号付きのプランは提供しておらず、LINEやInstagramなどのネット回線を使った通話を利用するよう案内しています。
  • Glocal eSIM — データ通信のみの回線で、電話番号の付与はなく、LINEなどのデータ通話は利用できると案内しています。

つまり、日本の番号を使った通話やSMSは、旅行用eSIMではまかなえません。旅行用eSIMを入れても日本の回線を残す理由は、ここにあります。

二つの回線を入れられる端末か

二つの回線を同時に有効にできるかは、端末ごとに公式の条件があります。

端末回線の組み合わせ公式の案内
iPhone物理SIM+eSIMSIMトレイがあるiPhoneなら、海外旅行中に両方を使える
iPhoneeSIM2つiPhone 13以降のモデルが対応
Google Pixel物理SIM+eSIM2つのSIMを使え、操作ごとに選べる
Google PixeleSIM2つPixel 7以降で、携帯通信会社が許可している場合

Appleの案内では、デュアルSIMを使えるのはiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降です。また、異なる2つの通信事業者を使うには、通信事業者がiPhoneのロックを解除する必要があり、ロックが解除されていない場合は、両方のプランを同じ通信事業者のものにする必要があると書かれています。SIMロックの確かめ方はeSIM対応スマホ機種一覧の見方にまとめています。

eSIMを設定するときは、iPhoneがWi-Fiネットワークまたはインターネット共有に接続されている必要があるとされています。トリファは、インストールは現地でも国内でもよく、空港のWi-Fiの速度が心配なら国内で設定を済ませ、現地ではeSIMのみ切り替える方法をすすめています。

iPhoneで役割を割り当てる

iPhoneでは、「設定」の「モバイル通信」で、回線ごとに次のことを決められます。

  • ラベルを付ける — Appleは、2つ目のプランをアクティベートしたらラベルを付けておくようすすめています。ラベルがあると、通話やメッセージに使う番号、モバイルデータ通信に使う番号を選ぶときに、どの番号かがわかりやすくなります。日本の回線に「日本」、旅行用eSIMに「データ」のように付けておくと取り違えを防げます。
  • データ通信に使う番号を選ぶ — iPhoneで一度に利用できるモバイルデータ通信のネットワークは1つだけです。旅行中は、ここで旅行用eSIMを選びます。
  • デフォルトの番号を決める — 連絡先にない人に電話をかけたりメッセージを送ったりするときに使う番号です。モバイルデータ通信専用に使う番号を選ぶと、もう一方の番号がデフォルトになります。旅行用eSIMをデータ専用にすれば、日本の回線がデフォルトになります。
  • 日本の回線のデータローミングをオフにする — デュアルSIMでは、変更したい番号をタップして「通信のオプション」から「データローミング」をオフにします。どちらの回線の設定かを確かめながら進めます。

両方の電話番号で、音声通話とFaceTime通話の発信と受信、iMessage・SMS・MMSの送受信ができるとAppleは説明しています。データ通信だけが、一度に1つの番号に限られます。

「モバイルデータ通信の切り替えを許可」は通話中のデータの扱いを決める

役割分担で判断が分かれるのが、この設定です。Appleの案内を並べます。

  • オンにしたとき — 音声通話専用の番号で音声通話をしている間、その番号が自動的に音声とデータを使うように切り替わります。通話中も音声とデータの両方を使えます。
  • オフにしたとき — モバイルデータ通信用の番号として指定していない番号で通話中は、通話中のモバイルデータ通信が機能しません。

日本の回線で電話を受けている間もデータを使い続けたいか、日本の回線にデータ通信をさせたくないかで、選び方が変わります。オンにした場合に日本の回線のデータ通信に料金がかかるかどうかは、契約中の携帯電話会社の案内で確かめてください。

iOS 26以降は、旅行用eSIMをオンにするとき役割を選ぶ

Appleの海外旅行向けの案内では、iOS 26以降で、旅行用eSIMをオンにするときに「旅行用eSIMのみ」と「旅行用eSIMと現在のeSIM」のどちらを使うかを選びます。両方の回線を使うことにすると、旅行用eSIMはデータ通信に使われます。ただし、自分の国で使っているeSIMのローミング料金が発生する可能性があるとされています。

旅行用eSIMのみを使うことにした場合、FaceTimeとiMessageは引き続き自分の国での回線で機能すると案内されています。日本の回線をオフにしたときの電話やSMSの扱いは、今回確認できた公式ページには書かれていませんでした。日本の番号への着信を受ける必要があるかどうかを決めてから選んでください。

Google Pixelで役割を割り当てる

Pixelでは、データ通信、通話、テキストメッセージの各操作に、どちらのSIMを使うかを指定できます。設定アプリの「SIM」の項目にある「プライマリ SIM」で、用途ごとにSIMを選びます。

  • データ通信のデフォルト — 設定できるSIMは1つのみです。旅行中は旅行用eSIMを選びます。
  • 通話とテキストメッセージ — 日本の回線を選んでおけば、電話とSMSは日本の番号で使えます。
  • 通話中のデータ — Pixel 8、Pixel 8 Pro以前では、通話中は他のSIMへの着信は受けられずボイスメールに転送され、通話中はすべてのデータが通話中のSIMを経由して送受信される、と案内されています。

メニューの名前や場所は、機種やOSのバージョンで変わる場合があります。手元の端末の案内もあわせて確認してください。

日本の回線に届くもの、料金の対象になるもの

日本の回線を電話とSMSのために残す場合、携帯電話会社の案内は次のとおりです。金額は契約と渡航先で変わるため、ここでは書きません。

会社電話の着信SMSの受信
ドコモ着信料がかかる無料
au通話料がかかる無料
ソフトバンク着信料がかかる今回の確認では記載なし
楽天モバイル今回の確認では記載なし今回の確認では記載なし
  • ドコモ — 海外では電話を受ける場合も通話料が発生すると案内しています。かかってくる電話を日本から渡航先まで転送するため、着信側に「着信料」がかかる仕組みです。SMSは自動的に受信され、受信は無料です。データローミングをオフにしていれば、通話(伝言メモ応答を含む)やSMSの送信をしなければ、料金は発生しないとされています。ドコモから渡航中の顧客に届く「海外渡航お知らせSMS」(無料)もあり、契約状態や渡航先によって海外データ定額サービスが使えるかなどを知らせる内容です。
  • au — 海外で着信した場合でも通話料がかかります。料金表では、SMSの受信は無料です。「音声通話、SMSのみ利用する」場合の設定として、iPhoneでは「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」をオフにする方法を案内しています。
  • ソフトバンク — 海外で電話を受けた場合は、自分(着信者)にも着信料がかかると案内しています。データローミングをオフにすると、海外でのモバイルデータ通信が無効になり、電話やSMSは使えるとされています。
  • 楽天モバイル — 海外で通話やSMSを使うには、my 楽天モバイルの「海外ローミング(データ通信)」の設定がONになっている必要があるとされています。一方、OS標準のアプリで国際通話・国際SMSを使う場合は、製品のデータローミングの設定は不要です。OS標準の電話アプリ・メッセージアプリで使うときは、「国際通話・国際SMS」の設定がONになっているかを確認するよう案内されています。

日本の回線を残す場合は、機内モードに注意が必要です。ドコモは、機内モードをオンにすると料金は発生しない一方で、通話やSMS、データ通信が使えなくなり、ドコモからのお知らせSMSも受信できなくなると案内しています。通話やSMSを使うなら、機内モードをオフにしてデータローミングをオフにするよう書かれています。機内モードをオンにするとデータ通信も使えなくなるため、旅行用eSIMでデータ通信をする間は、機内モードをオフのままにします。

電話に出る予定がない場合に、着信を規制する方法や、留守番電話の設定は、海外旅行で高額請求を防ぐスマホ設定にまとめています。

旅行用eSIMを選ぶ目線 — 役割分担に関わる違い

役割分担を前提にすると、旅行用eSIMで見たいのは、電話番号の有無、設定のしかた、使い始めのタイミングです。公式に書かれていることを並べます。

項目トリファGlocal eSIM
電話番号付かない付かない
通話の代わりLINEなどのネット通話LINEなどのデータ通話
テザリング基本は対応利用できる
開通・利用開始の期限購入日から3ヶ月注文日から90日

木のテーブルの上に開いた革のトラベルポーチと白いカード、SIMピンを置いたイメージ

トリファ

国内にいる間にインストールして設定を済ませ、現地ではeSIMだけ切り替える方法がすすめられています。この流れは、出発前に日本の回線との割り当てを済ませておきたい場合に合います。未使用のプランは、購入日から3ヶ月以内に利用を開始するよう案内されています。テザリングは基本的に対応していますが、まれに対応していないプランもあるため、プラン詳細の画面で確認するよう案内されています。

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海外でアプリだけで通信を完結

Glocal eSIM

データ通信のみの回線で、電話番号の付与はありません。日数のカウントは、プラン対象国で通信をつかんだ(利用開始した)タイミングから24時間間隔です。eSIMの開通有効期限は注文日から90日と案内されています。テザリングは利用できます。

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60か国以上の国と地域に対応

【Glocal eSIM】

使い方別の考え方

  • 日本の番号への電話を受ける可能性がある — 日本の回線を電話とSMSに残し、旅行用eSIMをデータ専用にします。着信には料金がかかる仕組みを、契約中の携帯電話会社の案内で確かめておきます。
  • 電話は受けず、連絡はLINEなどが中心 — 旅行用eSIMのみを使う選び方もあります。Appleの案内では、旅行用eSIMのみを使うことにした場合でも、FaceTimeとiMessageは自分の国での回線で機能するとされています。日本の番号あての電話やSMSの扱いは、契約中の携帯電話会社の案内で確かめます。
  • SMSだけ受け取りたい — ドコモとauは、SMSの受信を無料としています。ログインの確認コードなどを受ける場面は、LINEの記事で整理しています。

出発前と帰国後の確認

  • 端末が二つの回線に対応しているか、SIMロックがかかっていないか。
  • 旅行用eSIMを入れ、回線にラベルを付けた。
  • データ通信に使う回線を旅行用eSIMにした。
  • 日本の回線のデータローミングの設定を確かめた。
  • 通話中のデータの扱い(iPhoneの「モバイルデータ通信の切り替えを許可」、Pixelの通話中の動作)を決めた。
  • 日本の番号への着信に出るか出ないかを決めた。

帰国後は、iOS 26以降のiPhoneでは、旅行用eSIMを使っている状態で帰国すると旅行用eSIMが自動的にオフになり、自分の国のSIMがオンになると案内されています。この機能の動作は国や地域によって異なるため、帰国したら設定を見直してください。

まとめ

  • トリファもGlocal eSIMも電話番号が付かないため、日本の番号での電話やSMSは日本の回線に残し、データ通信を旅行用eSIMにまかせる形になります。
  • iPhoneはデータ通信に使える番号が一度に1つだけです。ラベルを付けて、データ通信に使う番号とデフォルトの番号を割り当てます。「モバイルデータ通信の切り替えを許可」は、通話中のデータの扱いを決める設定です。
  • Pixelは、データ通信、通話、テキストメッセージごとにSIMを指定でき、データ通信のデフォルトにできるSIMは1つのみです。
  • ドコモ・au・ソフトバンクの案内では、海外で電話を受けると料金がかかります。ドコモとauは、SMSの受信を無料としています。
  • 内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の案内を確認してください。

参考にした公式情報