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スペイン旅行のeSIM・WiFi — 島の扱い・接続台数・受け取り方の違い
スペイン向けのeSIMやWiFiルーターは、島の扱い、電話番号の有無、同時に接続できる台数、受け取り方法などの仕様が会社ごとに違います。
記事内の料金は 2026年10月18日 時点で各社の公表情報を確認したものです。 最新の料金・提供条件は各社の公式サイトをご確認ください。
目次
マドリードやバルセロナなどの大きな都市を回る旅程でも、海に面した地方や島まで足をのばす旅程でも、スペイン旅行のデータ通信は、eSIM・海外WiFiルーターレンタル・国際ローミングの三つの方式が基本です。ただ、同じ方式でも商品ごとに公式の仕様が違い、スペインでは「島を対象に含むか」も確かめたい点になります。
この記事では、スペイン本土を中心に回る日程と、島も含める日程を想定して、日本の携帯電話会社の国際ローミングでスペインがどう案内されているかと、スペインに対応していることが公式サイトで確認できたeSIM・WiFiルーターの仕様の違いを整理します。ヨーロッパの多くの国を回る周遊の考え方はヨーロッパ周遊のデータ通信プラン比較で扱っているので、そちらもあわせてご覧ください。料金は時期やキャンペーンで変わるため、ここでは金額を扱いません。最新の料金は各社の公式ページで確認してください。内容は公式サイトの情報(2026年10月18日時点)にもとづきます。

日本の携帯電話会社の国際ローミングでは
日本の携帯電話会社の国際ローミングは、会社ごとに対象国・地域の一覧を公開しています。スペインがどう載っているかを、公式ページで確かめました。
| 会社 | サービス | スペインの載り方 |
|---|---|---|
| ドコモ | 世界ギガし放題 | ヨーロッパの欄に掲載 |
| au | au海外放題 | 渡航先一覧のヨーロッパ欄に掲載 |
| 楽天モバイル | 海外ローミング | 利用可能な国と地域の一覧に掲載 |
- ドコモ — 「世界ギガし放題」の対象国・地域の一覧のヨーロッパにスペインが載っています。同じ欄にカナリア諸島とスペイン領北アフリカも並んでいます。この一覧は「2024年8月29日現在、対応している国・地域」と注記されていて、対象事業者は予告なく変更される場合があるとされています。
- au — 「au海外放題」のページの渡航先一覧で、ヨーロッパの欄にスペインが載っています。同じページの別の一覧では、カナリア諸島とスペイン領北アフリカが「アフリカ」の欄に挙げられていて、ドコモの一覧とは区分が違います。また、海外の音声通話の料金案内では、スペイン・カナリア諸島・スペイン領北アフリカが一つのグループとして挙げられ、グループ内の海外利用地域間の通話は滞在国内の通話として取り扱うと書かれています。このサービスは、2027年2月1日から事前予約を廃止するなどのリニューアルが予告されています。渡航の時期によって内容が変わるため、最新の案内を確認してください。
- 楽天モバイル — 海外ローミングで利用可能な107の国と地域の一覧のヨーロッパにスペインが載っています。海外利用分の2GBがプラン料金に含まれ、2GBを超えると速度が制限されると案内されています。このデータ量は、契約しているプランのデータ利用量に加算されます。
- ソフトバンク — 今回確認できた公式ページには、スペインの表記が見つかりませんでした。国別の対応は、渡航前に同社の案内で確かめてください。なお同社は、「海外パケットし放題」の提供を2026年12月以降に終了すると案内しています。
どの会社でも、一覧に載っていることと、自分の契約プランで使えることは別の話です。申込みの要否や料金は契約中のプランで変わるため、渡航前に各社の公式ページで確認します。
スペインに対応するeSIM — トリファとGlocal eSIM
出発前に日本で用意するeSIMは、スペインに対応していることが公式サイトで確認できたものを並べます。スペイン専用のページがあるか、周遊プランの一部かといった買い方と、島の記載、電話番号や追加購入の可否に違いがあります。
| 項目 | トリファ | Glocal eSIM |
|---|---|---|
| スペインの買い方 | スペイン向け・周遊の両方 | ヨーロッパ周遊プラン |
| 島の記載 | 周遊の対応国にカナリア諸島 | 一覧には見当たらない |
| 電話番号 | 付かない | 付かない |
| 容量の追加 | 追加チャージ可能 | 追加購入は不可 |
| 開通・利用開始の期限 | 購入日から3ヶ月 | 注文日から90日 |

トリファ
トリファには、スペインだけを対象にしたページがあります。利用日数は3日間・7日間・15日間・31日間・60日間から選び、日数ごとに選べるデータ容量が異なります。ヨーロッパ周遊プランも用意されていて、公式には、1カ国だけの滞在でも周遊プランで対応できると案内されています。周遊プランの対応国の並びには、スペインのほか、カナリア諸島も載っています。対応国の最新リストは、アプリと公式サイトで確認するよう書かれています。
テザリングは基本的に対応していますが、まれに対応していないプランもあるため、プラン詳細の画面で確認するよう案内されています。5Gについては、端末が5G対応で、スペイン側で5Gが提供されているエリア・キャリアであれば利用できるとされています。
スペインに複数人で旅行する場合について、公式のよくある質問には、最大10枚までまとめて購入でき、購入後は使う人もアプリをダウンロードすればeSIMを配布できると書かれています。設定や接続で困ったときは、アプリ内のチャットサポートで日本人スタッフが24時間365日、日本語で対応すると案内されています。
Glocal eSIM
Glocal eSIMの公式ページでは、スペインは「ヨーロッパ周遊」プランの対象国・地域に含まれています。データ通信のみの回線で、電話番号の付与はなく、LINEなどのデータ通話は利用できると案内されています。テザリングは利用できます。日数のカウントは、プラン対象国で通信をつかんだ(利用開始した)タイミングから24時間間隔です。
対象国・地域の一覧にあるのは「スペイン」の表記で、カナリア諸島やバレアレス諸島といった島の名前は一覧には見当たりませんでした。島まで行く日程では、申し込む前に対象に含まれるかを公式に確かめます。
注意したいのは、データ容量を超えたときの扱いです。公式FAQでは、追加購入はできず、新規で購入するよう案内されています。
電話番号を使う用事は、先に片づけておく
どちらのeSIMも、電話番号は付きません。トリファは、LINEやInstagramなどのネット回線を使った通話を利用するよう案内しています。電話番号での通話や、SMSで認証コードを受け取る手続きが旅行中に必要になりそうな場合は、出発前に済ませておくか、日本の携帯電話会社の国際ローミングの対象かどうかを確認します。
WiFiルーターのレンタル — 島・接続台数・受け取り方
端末を日本で受け取って持っていく方法もあります。スペインへの対応を公式サイトで確認できたWiFiルーターの、島の扱いと接続台数、受け取り方を並べます。
| 項目 | グローバルWiFi | ZEUS WiFi for GLOBAL | WiFiBOX |
|---|---|---|---|
| スペインの案内 | ほぼ全域・島は別プラン | ほぼ全域 | 周遊の一覧に掲載 |
| 同時接続 | 最大5台 | 最大10台(推奨は5台) | 端末で5台・10台 |
| 受け取り | 日本国内のみ | 自宅など指定の住所か空港 | 空港や駅の貸出機など |
グローバルWiFi
スペイン用のWiFiルーターは、マドリード、バルセロナ、バレンシア、セビリア、サラゴサ、マラガなど、スペインのほぼ全域をカバーしていると案内されています。島は別扱いで、公式ページには、イビサ島・フォルメンテラ島・マヨルカ島・メノルカ島は「バレアレス諸島(イビサ島・マヨルカ島・メノルカ島)」を、カナリア諸島は「スペイン領カナリア諸島」を選ぶよう書かれています。スペインのプランのまま島へ行くのではなく、行き先に合わせて申し込むプランを選ぶ形です。
同時に接続できるのは最大5台までです。ただし、複数のデバイスをつなぐと通信速度が下がる場合があるため、通信が必ず必要な場面では1人1台をすすめるとされています。契約したプランの通信容量を超えると、速度が低下する点にも注意が必要です。
受け取りについては、スペイン現地ではWiFiルーターを受け取れず、日本国内の空港カウンター、宅配、コンビニのいずれかで受け取ると案内されています。申込みの期日は受け取り方法で変わり、宅配は原則2日前の15時まで、コンビニは原則5日前の15時までとされています。
ZEUS WiFi for GLOBAL
マドリード、バルセロナ、セビリア、バレンシア、グラナダ、サン・セバスティアンなど、スペインのほぼ全域で利用できると案内されています。同じページでは、山間部や離島などの一部の地域では電波状況が不安定になる場合があること、地下や建物内、移動中などでも接続が不安定になることがあることが説明されています。ベストエフォート方式のため、回線の混雑状況や通信環境などにより、通信速度の低下や通信不可となることがあるとも書かれています。
同時接続は最大10台ですが、推奨は5台までです。受け取り場所は自宅などの指定の住所か空港から選べて、空港は日本国内の7つで端末を受け取れます。
WiFiBOX
WiFiBOXは、空港や駅、コンビニ、商業施設などで、完全非接触で借りられるセルフ方式のWi-Fiレンタルです。スペインは、「ヨーロッパ周遊」プランの利用可能国一覧に載っています。島の扱いは、一覧と公式の案内で確かめます。
端末のスペック表では、最大接続台数が5台のものと10台のものがあり、5G対応の端末も掲載されています。借りる端末によって接続台数が違うため、申し込む前にスペック表を確認します。
島に行くときの確認点
スペインでは、本土のプランがそのまま島に使えるとは限りません。公式ページに書かれていることを並べると、次のようになります。
- グローバルWiFi — バレアレス諸島とカナリア諸島は、それぞれ別のプランを選ぶよう案内されています。
- トリファ — ヨーロッパ周遊プランの対応国の並びに、カナリア諸島が載っています。バレアレス諸島の表記は、確認した対応国の欄には見当たりませんでした。
- Glocal eSIM — 対象国・地域の一覧に島の名前は見当たらないため、島を含む日程では事前に確かめます。
- ZEUS WiFi for GLOBAL — 山間部や離島などの一部の地域で電波が不安定になる場合があると案内されています。
- ドコモとau — カナリア諸島の区分が違います。ドコモは一覧のヨーロッパ側に、auは「アフリカ」の欄に載せています。
行き先の島が、選ぶ商品の対象に入っているかを、申し込む前に公式の最新の案内で確かめてください。
旅程に合わせた考え方
- スペイン本土だけに滞在する — スペイン向けのeSIMや、スペインに対応したWiFiルーターが候補です。スペイン専用のページがある商品と、周遊プランでの対応になる商品があるので、公式の案内を見て比べます。
- 島にも行く — 商品ごとに島の扱いが違います。グローバルWiFiのように島ごとにプランを選ぶ商品もあるので、行き先の島の名前で確かめます。
- いつもの電話番号を使いたい — eSIMには電話番号が付かないため、携帯電話会社の国際ローミングの対象かどうかを、契約中のプランの案内で確認します。日本の回線を残して使う場合の設定は、海外旅行で高額請求を防ぐスマホ設定にまとめています。
- 複数人で使う — eSIMは人数分を購入する形、WiFiルーターは同時接続の台数が商品や端末で違います。人数に合わせて、公式に書かれた台数と推奨の台数を確認します。
申し込みの前に確認すること
- 端末がeSIMに対応しているか、SIMロックがかかっていないか。確かめ方と設定の流れはeSIMの入れ方・使い方 初心者ガイドと選び方チェックリストにあります。
- 購入後の期限。トリファは購入日から3ヶ月以内に利用を開始、Glocal eSIMは注文日から90日と案内されています。
- 容量を超えたときの扱い。トリファは追加チャージができ、Glocal eSIMは新規購入と案内されています。
- WiFiルーターの受け取り場所。グローバルWiFiは日本国内でのみ受け取り、ZEUS WiFi for GLOBALは自宅などの指定の住所か日本国内の空港で受け取ります。
- つながらないときの確認は、海外でeSIMがつながらないときの確認ポイントにまとめています。Glocal eSIMの周遊プランの対象国の整理は、Glocal eSIMの地域別プランの記事でも扱っています。
まとめ
- 日本の携帯電話会社の国際ローミングでは、ドコモ・au・楽天モバイルの公式ページに、スペインが対象国・地域として載っています。ソフトバンクは今回確認できたページにスペインの表記がなく、「海外パケットし放題」は2026年12月以降の提供終了が案内されています。
- カナリア諸島の区分は、ドコモ(ヨーロッパ)とau(アフリカ)で違います。
- eSIMは、トリファもGlocal eSIMも電話番号が付きません。容量の追加は、トリファが追加チャージ、Glocal eSIMが新規購入と、扱いが異なります。
- WiFiルーターは、島の扱い、同時接続の台数、受け取り方が会社ごとに違います。グローバルWiFiは島ごとにプランを選び、最大5台で日本国内のみの受け取り、ZEUS WiFi for GLOBALは最大10台(推奨は5台)です。
- 内容は変わることがあるため、申し込む前に公式サイトで最新の案内を確認してください。